Aromatics - Akiko Ikeda Aromatherapy

プロフィール紹介・池田朗子

私のアロマティック・ライフの始まりは・・・。

Akiko Ikeda私とアロマテラピーの出会いは、まだ学生だった頃に訪れたロンドンの街角で、偶然にハーブショップに立ち寄った時のことでした。その当時、私は子供時代からのひどいアトピー体質に苦しんでいたので、そのかぶれた肌をなんとかできないかと尋ねました。その時にお店のお兄さんの言ったこの言葉が今でも耳に残っています。「それにはまずあなたが自分自身を見直して、ナチュラルでポジティブなライフスタイルを目指せば、おのずと解決するんじゃないかな」

御陰さまで、今では自分のアトピー体質を自ら克服・コントロールできるようになりました。

それにしても当時の私はかぶれた肌がコンプレックスで、全てに引っ込み思案だったので、初めて入ったお店でいきなり自分のことを話すようなタイプではありませんでした。そんな私がつたない英語で自分から相談するに至ったのは、そのお店に入った途端何とも言えない良い香りがしていて、気持ちが軽くなり気が大きくなっていたからなのです。後になって「あれは天然ハーブのアロマのせいだったんだ」と知りました。

なるほど植物の優しい香りには、ヒトのココロとココロをつないでくれるパワーがあるようです。良い香りの中では、不思議なことに初対面同志でも自然と会話が生まれてくるものです。

それは植物から私たち人間へ贈られた、とても素晴らしいプレゼントなのかもしれません!

アロマテラピーが自分のワイフワークとなり久しく経ちますが、アロマのある暮らしを続けていると今でもハッとさせられることがよくあります。

先日もアロマテラピーのセミナーの帰りで遅くなってしまったので、タクシーに乗った時のこと。しばらくすると、突然「なんともいえない良い香りがするのですが、これは一体何なのですか?」という運転手さんの言葉から、車中に和やかな会話が広がりました。思えば最近は、街で知り合い以外とはほとんど言葉を交わさなくなっています。電車の中にも学校にもオフィスにも人が大勢いるのに、その中でヒトは妙に孤独です。

ところがそこに植物のアロマが加わると、ココロとココロに優しい橋がかかる〜そんな素敵な思い出を、皆さんも是非たくさん体験して下さい。

「Aromatic Love Story 恋の香り」(愛育社1997)より抜粋


お気に入りのアロマ

バスオイル最初に魅せられたアロマは1980年代後半、先に触れたロンドンのハーブショップで購入したバスオイルブレンドでした。ナチュラルなライフスタイルに興味を持っていなかった当時の私にとっては、そのバスオイルの天然100%エッセンシャルオイルの香りは衝撃的でした。湯舟の中で、オイルをかき混ぜた時に立ち上る芳香に包まれていると、「今まで味わったことのない、天にも登りそうな夢見心地」であったのを覚えています。

そのハーブショップは残念ながら数年後に閉店してしまったので、私は二度とそのブレンドに出会うことはできなくなってしまいました。しかし、今でも空になったビンを捨てられずに持っているので、わずかに香る残り香からその香りの記憶を頼りに、今度は自分の手で再調合することができるのが、アロマテラピーの醍醐味です!

アロマテラピーは最低限の基本的なルールをふまえれば、簡単に自分のオリジナルブレンドを調合することができます。世界にたったひとつ、自分だけのお気に入りのアロマに囲まれて暮らす〜これがアロマティック・ライフの究極の愉しみなのです。

オレンジ・スイート1滴+ゼラニウム1滴+ローズウッド2滴+パチュリ1滴+クラリセージ1滴 合計6滴を、15mlのサンフラワーオイルに混ぜる。(成人の全身浴1〜2回分目安)上記のブレンドオイルを浴槽にあけ、よくかき混ぜてから入浴します。

夜のリラックスバス・タイムにお勧めの大人向けレシピです。

*3歳以下の幼児にはお勧めしません。

もし皮膚にかゆみや刺激などの過敏反応が現れた場合は、ご使用を停止下さい。その際は、ぬるめのシャワーで身体を流して、しばらくしても症状がおさまらない場合は医師か専門家の指示を仰いで下さい。

なお子供(3歳以上ならば使用可能)との入浴時や敏感肌の方は、上記レシピを2回に分けてお使い頂くとよいでしょう。

グレープシードオイル、ココナッツオイル(分留)など別の植物油を使用されても構いません。植物油10mlのかわりに、以下のようなベース基材もお使いいただけます。

  • 市販のアロマテラピー用無香料浴用フォームバス製品
  • 市販のアロマテラピー用無香料バスミルク入浴剤
  • NatrasorbやSolubol(製品名)又はポリソルベート20,80

池田朗子(いけだあきこ)

英国IFA認定アロマセラピスト(IFA正会員)
英国IFA認定主任講師(プリンシパルティーチャー)
(公社)日本アロマ環境協会認定アロマテラピーインストラクター/アドバイザー
日本女子大学文学部卒業

1988年英国旅行中にアロマテラピーと出会う。2000年に英国に転居し、現在はロンドンでaromaticsを主宰、またAromatherii eラーニングスクールの国際関係担当。

日本では、1992年よりアロマテラピー関連の仕事に従事し、国内アロマテラピースクールの草分けハーバートハウス(株)栗崎小太郎氏の指導のもとアロマテラピー講師として活動を開始。日本アロマテラピー協会(現在、公益社団法人日本アロマ環境協会)においては1996年の設立当初から、複数の委員会の委員として普及活動に尽力しながら、90年代の日本における空前のアロマテラピーブームをその渦中で体験しました。「暮らしに活かすアロマテラピー」をモットーに、公民館や企業の福利厚生目的のセミナーからプロ養成コースまで幅広いアロマテラピー層を対象とした講師活動、アロマ商品開発、現代アートとのコラボレーションなど、多岐にわたる活動を展開してきました。

日本でのキャリアとは平行して、1992年には米国に渡り、日本人としては初めてAVEDA社本社視察及びスパ体験、そして創立者ホースト・レッケルバッカー氏直々のレクチャーを受講したり、ロバート・ティスランド氏が英国で主催したアロマテラピー国際会議AROMA93及び95及び97への参加、1999年には台湾のアロマテラピー企業カンジューンに招聘され、台北/台中/台南において講演会を行うなど、海外での活動にも力を入れて来ました。

英国に転居後は、日本のアロマテラピー専門誌「アロマトピア」等内外の雑誌への寄稿や、aromatic lifeアロマテラピースクールを主宰しています。

(公社)日本アロマ環境協会においては、英国転居後も引き続き海外在住委員として2011年まで籍を置き、英国アロマセラピスト協会のIFAにおいては2005-2006年度の理事を務め、IFPAにおいては会報誌の日本語版の翻訳を担当するなど、一貫して日英両国のアロマテラピー普及と発展の為に尽力しています。

著書、雑誌や本への寄稿、雑誌インタビューなどに関しては、aromatic WRITINGSページをご参照ください。

なお、2021年12月、世界の最新講座をいち早く日本語でお届けするeラーニングスクールAromatheriiを開校しました。こちらの事業の詳細はAromatheriiウェブサイトをご覧下さい。

また、2023年3月、ロバート・ティスランド氏が主宰するティスランド・インスティチュートの日本語版ウェブサイトを制作し、精油の安全性に関する幅広い情報を無料で提供、定期的なニュースレター配信を担当しています。

カンファレンス講演その他

フレグランスジャーナル社主催第2回ジャパンアロマテラピーフォーラム
(セッションD(テーマ:実践アロマテラピー)の司会進行役、1996)

日本アロマテラピー協会(現AEAJ)会員の集い 東京/大阪
(プロフェッショナルを目指す〜講師編のオブザーバー、1999)

日本アロマテラピー協会第4回総会
(書記、1999)

カンジューン・インターナショナル – 台北/台中/台南において講演会
(日本のアロマテラピー事情について講演、1999)

日本アロマテラピー協会 会員の集い 東京
(「アロマテラピー占星学」のコーディネーター、2000)

(公社)日本アロマ環境協会AEAJ 第6回会員の集い 東京/大阪
(英国の市民生活とアロマテラーの現状について講演、2003)

カンジューン・インターナショナル創立20周年記念OCTAROMA国際フォーラムに日本人代表として登壇 – 台北/上海
(近代アロマテラピーの発展について、2018)


講師活動歴抜粋

カタログハウスの学校アロマテラピー講座講師
(1995年10月〜1998年1月)

ハーバートハウス(株)アロマテラピー初級・上級講師
(1996年3月〜2000年3月)

朝日カルチャーセンター新宿校アロマテラピー講座講師
(1996年12月〜1998年1月)

よみうり日本テレビ文化センター恵比寿校アロマテラピー講座講師
(1997年10月〜2000年3月)

マザーズオフィス(株)アロマテラピーの学校講師
(1999年4月〜2000年3月)

 

前田学園ロンドン・フィンチリー校カルチャー教室アロマテラピー講座講師
(2002年1月〜2006年3月)

aromatic life アロマテラピースクールをロンドンにおいて主宰
(2002年1月〜現在)

Aromatherii eラーニングスクールにて国際関係担当
(2021年12月〜現在) 他