aromatics - Akiko Ikeda Aromatherapy

ローズの香りに背中を押されて

3日坊主とはまさに私のこと、最後のブログからあっという間に1年近く経とうとしてますねx

同様に、2006年夏以来、出産育休でお休みを頂いていた、アロマティックライフのコース再開も、当初は3か月と考えていたものが気がついたら3年半も経ってしまったのですから、なんて根性がないのだろうかと、我ながらほとほとあきれてしまいます。

考えてみれば、新しい命を産み育てようというのですから、そう簡単なわけがないですよね。そしてまた、育児はほとんどが母親の体力にかかっているわけですが、私は決してタフな体質ではなかったことをすっかり忘れていました。産後、体内の鉄の貯蔵がうまく働かなくなってしまい、貧血が慢性化して、午前11時にはすでに、しんどくて横になってしまうというような日々が続き、これからの人生、どうなってしまうんだろうと不安にかられたものです。。。

ところが身体というものは素直なもので、息子もナーサリーに通い出し、やっと自分だけの時間が毎日少し持てるようになると、しばらく忘れていた自分にとっての健康維持するための体内リズムというものがすうーっとよみがえってきたようです。そこで、ついにコース再開に踏み切ることにしました!

ところが、いざ準備にかかろうとすると、自分の体調に自信がもてなくなり立ちすくんでしまう。。。そんな私を、この度支えてくれているのはRosa centifoliaという名のバラから抽出したローズの香りです!

20歳の時にアロマテラピーに初めて出会って以来の私の人生は、節目の度にいくつかのアロマに支えられてきました。

大学時代、初めてひとり旅した英国ロンドンの街角でたまたま出会ったアロマテラピー。異国の慣れない環境で悪化したアトピー肌に落ち込む私に新しい可能性と希望を与えてくれたのは、初めて手にしたアロマバスオイルに入っていたパチュリの香り。お風呂でこの香りに包まれると、「せっかくの旅行なのに、アトピーで荒れた顔で恥ずかしい」なんて気持はすっかり消え去り、明日はきっともっとよくなる!と思えたものでした。

大卒後はっきりした人生設計もなしになんとなく入社した英国系商社で「なんか違う」と悩みだした日々には、オレンジの花ネロリの香りが、ストレスで漠然と悶々とする状態から抜け出して、会社をやめて当時ほとんど知られておらず将来性も不確かな(でも自分の心がこれだと決めている)アロマの仕事に飛び込む勇気をくれました。

30代前後に、人生の大きな転機を前にしてパニック症候群を患ってしまったときは、ベルガモットの香りを嗅いでいると、しばしではありますが心の平安が保てることができ、回復期に多いに背中を押してくれ、スムースに立ち直ることができました。

そして、今、ローズの香りは、しばらく自分というものをすべて二の次に育児最優先で過ごしてきたわたしに、もう一度自分らしさ、ライフワークとしてハンズオンしていると心から生き甲斐を感じられるアロマを伝えるという、やりがいのある仕事に戻る勇気をくれているようです。

今の私の守護アロマは薬効が幅広いことで知られるローズオットーの方ではなく、香水業界で古くから知られているローズ・アブソリュートのほうなのですが、この精油には思い出があります。昨年春に、東京に里帰りした時に、今は隠居されてケアホームに暮らしていらっしゃる、私のアロマテラピーの大先生のもとに、お見舞いに顔を出したときのことです。私が持参した12本ほど精油が入った箱を囲んで、いくつかの香りを嗅いでは、90年代日本の、空前のアロマテラピー大ブームの中毎日忙しくセミナーをやりくりした時代を共に懐かしんでいたときです。

「ローズは昔からアブソリュートの方が好きだったんだよなあ」

当時は、仕事の話ばかりで好みの精油の話などする暇もありませんでしたが、大先生と私は香りに対する感性が似ていたのだなあと今更ながらに驚きました。そして、そのローズアブソリュートの香りに背中を押されて、今、また大先生から受け継いだアロマの魅力を伝えるセミナーに復帰しようとする私がいる。。。

不思議なご縁を感じ、のんびりペースでもいいから、自分がもらったアロマのバトンを次世代に渡していくためにも、自分らしい人生を生きなくちゃという思いが頭に浮かびます。

さあ、今宵も、ローズとベルガモットのアロマに包まれて、コース再開の準備や不安はすっかり忘れ、心の充電をしながら眠りにつくとしましょう〜

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